活動報告

2018年3月18日

活動報告平成29年度 第5回研修会報告


平成29年度 第5回研修会開催


日時:平成30年3月18日(日) 

場所:山口ふるさと伝承総合センター

演題・講師:「今、歯科衛生士に求められている資質とスキルについて」

       (株)デンタルタイアップ 小原 啓子 先生

      「最新の歯磨剤について」

        日本歯磨工業会 専任講師 平松 智子 先生


 平成30年3月18日(日)山口ふるさと伝承総合センターにおいて、29年度第5回歯科衛生士会研修会が開催されました。「今、歯科衛生士に求められている資質とスキルについて」では、(株)デンタルタイアップの小原啓子先生をお招きし、経営学に基づく経営コンサルティングの視点から①激変する社会②歯科衛生士が対象とするものの変化③現在の私達に求められていることについてお話されました。

 ①では、今後の年齢階級別人口の推移から、75歳以上が増加し、生産年齢人口が減少していくことから、今後益々「かかりつけ歯科医」が重要視されると話されました。また、発展し続けるための歯科医院あり方について、理念の見直しや人材の確保等考え方の変革についても話されました。歯科医院における人員の確保については、診療時間の短縮で人員が確保され、且つ患者数も増加した医院の例(しかも多数!)や、ロボットを起用した例等も話され、人間も歯科医院も成長し続けるためには、柔軟な思考と変化を恐れず前向きに進む行動力が求められるのだと感じました。②③については、2025年問題に対する施策として地域包括ケアシステムの構築や財政整備など社会整備がされる中❝高齢者をいかに元気にしていくか❞という大きな課題に向け、歯科衛生士も訪問等、地域への進出が今度更に求められると話されました。

 最後に、ミレニアル世代の特徴と能力の高さについても話され、(オリンピックのメダルの数も過去最高でした)世代ごとに考え方に相違があるのは当然であるが、相手を認めることの大切さが、人材育成の面においても大切であると感じました。人材育成については、マニュアルが大切であると話され、マニュアルはデンタルタイアップ者のHPにも105項目が掲載されているそうです。

 午後からの「最新の歯磨剤について」では、日本歯磨工業会 専任講師 平松智子先生からご講話をいただきました。持参した歯磨剤の成分を調べたり(箱に1番多くの情報が記載されており、使用中も捨てずに取っておくことが望ましい)また、世界最古の歯磨剤の香りチェック、グループワーク「こんな歯磨剤あったらいいな」では(ターゲットの年齢層・形状・効能・機能・価格・デザイン・ネーミング等)日々の診療等で抱える歯磨剤の問題をグループで意見交換しながら、商品開発?している気分で各グループから商品を考案し、発表しました。個人的には「ハ(吐)カナイン」のだじゃれネーミングがツボでした。(どのグループも魅力的でしたが)

 2017年より歯磨剤はOTC医薬の販売等、歯磨剤の世界も日々進化しています。情報収集しながら一人ひとりに合った情報提供や支援ができたらと思いました。今回の成果を歯科医院や地域に持ち帰り、業務に活かしていきたいと思います。



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