活動報告

2012年12月5日

宇部支部支部活動報告知的障害者更生施設「宇部くるみ園」への訪問ブラッシング指導 ボランティア活動の報告

宇部支部   今田直子

常田千恵子


 宇部支部が年3回(4、8、12月第3木曜日)のくるみ園でのブラッシング指導を、始めて12・3年になります。
 第3木曜日のPM1:00~2:00の時間内で、園生25~30人位の方を一人一人口の中をブラッシングしていきます。私達DH4人が4つのグループに分けて其々の方の名前が書いてある検診表を園の職員の方と共に診ていきます。
 歯石・歯垢の有無、むし歯等の要治療の有無、歯肉炎の有無等を職員に伝え、記入していきます。園生の中には治療の難しい方もいるので、あまり細かいことは伝えられませんが、くるみ園も歯科医師の訪問診療があるため大体の方は治療がなされている様です。
 特に園生の保護者の方も見学に来られて、とても熱心に私達の指導に耳を傾けて下さいます。一緒に口の中を見ながら磨き方や、中にはうがいのできない方もいるので、口の中の唾液をティッシュで素早く取り除いたりしながら、口の中を健康に保つにはご家族の方の援助が必要ですね等と話しながら進めています。時には歯間ブラシも使っています。フロスも使いたいのですが、時間がかけられない部分もあって(長く口を開けていられない、じっとしていられない、口を開けない等)主に歯ブラシで食渣を取り、拭き取りながら手早くブラッシングをしていきます。うがいのできる方は各自、歯ブラシとコップを持っていますので、うがいをしていただきます。
 園生の中にはとっても明るいムードメーカーもいて、その声やしぐさに職員の方や私達も笑い声が出てしまいます。職員の方にも私達が年3回お邪魔することが、行事の一つとして受け入れていだだいており、決して口を開けてくれない子が何とか歯を磨かせてくれた喜び、私達が行く日には皆さんが歯ブラシとコップを持って笑顔で待っていて下さる様子等嬉しい限りです。私達も昼休みを利用しての1時間足らずですが、あの笑顔と「さようなら」「ありがとう」の声に送られて、心の中で「ありがとう」「またね」とつぶやきつつ、大きい声で「さようなら、また今度」と各々の職場へ戻ります。
 私達も、本当に役に立っているかしら?お邪魔しているだけで園の負担ではないかしら?等と思ったりしますが、園の方から、本当に助かっています、勉強になります等と言っていただき、歯ブラシも園生が持っておられる個人の歯ブラシと、園からも一人ずつ柔らかめの歯ブラシを用意いただいて私達もどちらかを使ってブラッシングをすすめています。これも私達の助言をとり入れて下さっています。
 これからも宇部支部はこの活動を継続していきますが相手の方に負担や迷惑をかけないよう、かつ私達の職に誇りを持って努力しながら笑顔で接していきます。
尚、支部でグローブ、ティッシュ、アルコールゲル、タオル等そろえているのでそれを使用しています。マスクは今のところ個人で用意したものを使用しています。

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