活動報告

2017年7月2日

活動報告平成29年度第2回研修会報告


平成29年度第2回研修会開催


日時:平成29年7月2日㈰ 10:00~15:00

場所:山口県総合保健会館(山口県健康づくりセンター)1階 第3研修室


演題:~災害支援活動研修~

    「WHO版心理的応急処置

      (サイコロジカル・ファーストエイド:PFA)」


 支援者が被災者に関わるとき、どのように声をかけたり、何に気を付けて接したらよいか。被災者が現状以上のダメージを受けることがないように配慮しながら、回復を手助けする方法。(グループディスカッション・ロールプレイ)


講師:徳島大学創新教育センター 

     助教 金子純子 先生(専門分野:地域防災学)

   島根県立こころの医療センター

     精神科医 高尾碧(きよし) 先生



~参加者感想~

 歯科衛生士会の研修へ参加するのは数年ぶりでしたので、少し緊張し入室しました。けれど、講師の先生方があまりにも美男美女であることに驚き、あわてて自分のスマートフォンで講師略歴を確認し、「本日の研修はどのようなお話になるのか?」と期待で胸がいっぱいになってしまいました。今回の失敗を糧に、今後は講師略歴を事前確認し、研修に参加したいと思います。

 講師のお二人は、本日初めて顔を合わせて講義をされるとのことでしたが、そのような雰囲気は全くなく、とても息の合ったわかりやすいご説明と心地よい声のトーンで研修を進められたので、4時間の研修はあっという間でした。


 PFA(サイコロジカル・ファーストエイド)は、苦しんでいる人、支援が必要と思われる人に、同じ人間としての人道的な支援の仕方を示しています。責任を持ってPFAを行うとは、次のことを意味します。

 1.安全、尊厳、権利を尊重する。

 2.相手の文化を考慮して、それに合わせて行動する。

 3.その他の緊急対策を把握する。

 4.自分自身のケアを行う。

 PFAの行動原則には、「見る・聞く・つなぐ」といった3つの項目があります。

 今回の研修は、周囲の人との関わり方を見直すきっかけや気づきがたくさんありました。自分が「よい」と思ってしたことも、相手にとっては「迷惑・おせっかい・不要な言葉」であったかもしれません。今後、災害支援活動に加わるときは、「相手に信用されるように。相手を尊重しながら誠実に。自分の偏見や先入観にとらわれないように。」したいと思います。


 【PFAの倫理】

   1.PFAの目的は、災害、犯罪、事故などの困難に直面した人や地域の回

     復を阻害しないこと。

   2.他の支援活動や支援者を尊重し、連携と調和を心掛ける。

   3.現地の文化にあった礼節を守る。

   4.時と場所、自分の立ち位置をわきまえる。

   5.支援活動をする個人や組織の営利ために行わない。


 今回は、スライドを見ながら「グループディスカッション」を行ったのち「ロールプレイ」を何回も繰り返したので、座学の時間はほとんどありませんでした。講師が言われたことを制限時間内にグループで検討するので、なごやかな雰囲気ながらも終始緊張感があり、研修中はスライドと講和に集中できました。

 また、資料は最後に配布されたので、自宅で研修内容を振り返ることができました。通常研修では、隣の席へ座られた方とお話する機会が少ないですが、今回は他支部の方との交流を深めるよい機会になりました。






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